『余寧ろ人を信ずるに失するとも、誓つて人を疑ふに失することなからんことを欲す』
これは、吉田松陰が「講孟箚記」の中で残した言葉で、現代語に訳すと
『私は、人を信じて失敗するとしても、人を疑って失敗することがないようにしたい』
というような内容です。
学問のある人は、人を疑いすぎるという欠点があり、反対に、人として正しく生きようとしている人は、人を信じすぎるという欠点があると松陰はいいます。
そのどちらかに偏りすぎるのは良くないことだけど、究極的にはどちらがいいのか。
人を信じることは、人を疑うことよりもはるかに勝った姿なので、「人を疑って失敗するより、人を信じて失敗した方がいい」と教えている松陰が私は好きです(^^)
わずか30年ほどの人生とは思えないほど、多くの名言や学び、そして素晴らしい門下生たちを残した吉田松陰の生きざまをとても尊敬しています。
余談ですが、米津玄師の「かいじゅうのマーチ」という歌の中で
『人を疑えない馬鹿じゃない 信じられる心があるだけ』という私の好きな歌詞があるのですが、今回の吉田松陰の言葉にも通じるところがあるなぁと思いました(^^)/
こうした短い言葉の中にも、ときに多くの学びや気付きがあるので、たまに名言の紹介もしていきたいと思います!