不動産の「両手取引」は悪なのか?

明日は売却物件の査定が2件あるので、その準備と最終確認を終えました。

皆さまそれぞれに理由があって物件を売却するわけで、そこにお声がけ頂いた弊社としては、売主様に寄り添い、ご満足いただけるよう全力を尽くします。

弊社は売主様と媒介契約を交わす予定なのですが、今日は不動産売買の仲介においてよく議論される「両手取引」について書いていきたいと思います。

「両手取引」は悪なのか

不動産業界では売主様もしくは買主様のどちらか一方の仲介をそれぞれ一社ずつ担当することを「片手取引」、そしてその両者を一社が仲介することを「両手取引」といいます。

売主様は高く売りたい。買主様は安く買いたい。この両者を一社が仲介するというのは「利益相反行為だ」とか「双方代理だ」とか「仲介手数料の二重どりだ」あたりの意見がよく聞かれます。

たしかに一見するとその通りに思え、現に米国など海外ではこの「両手取引」を禁止している国も多いみたいです。

ただ、ここで考えるべきなのは、果たして悪いのは「両手取引」を行うことなのか?ということです。

悪いのは「両手取引」ではなく「囲い込み」

前述したような両手取引が、実際に現場で行われる2つのケースを解説します。

①売主と一般媒介契約を交わした数社の仲介会社のうちの一社が、買主も見つけて両手取引を行う

②売主と(専属)専任媒介契約を交わした仲介会社Aが、買主も見つけて両手取引を行う

 

まず①は、売主が仲介会社数社へ、同様の販売条件にて売却活動を依頼しているため、一方的な価格下げ交渉が入るなどを除けば、両手取引が行われることに疑問は感じにくいはずです。

 

そして②のケース。こちらは上記例のように媒介を受けた仲介会社Aが買主まで見つけることもあるし、その仲介会社を窓口として紹介依頼を受けた別の仲介会社Bが買主を見つけてそれぞれ片手取引を行う場合もあります。

こう見ると何も悪いことはないように感じます。

しかし、②のケースで気を付けなくてはいけないことが「囲い込み」です。

「囲い込み」とは、専任媒介契約を取り付けたことをいいことに、建前上は他社にも紹介依頼をしているように見せて、内情は「両手取引」を狙い、他の仲介会社から問い合わせがきても「申込中」「契約中」などということにして紹介させないことです。

売上や歩合給のことしか見えてない会社や営業マンであれば、うまい言葉を並べて、売りやすい価格で専任媒介を交わしたりするのが現実にあるのです。

物件を売却するときは、信頼できる会社と専任媒介契約を交わすのがおすすめ

 

こうして考えていくと今度は、専任媒介契約にしなければいいと思う方もいるかもしれません。

しかし物件の売却時に私がおすすめするのは、最も信頼のおける一社と専任媒介契約を結ぶことです。

紹介やリピーターでなければ、価格を決めるため査定を何社かにお願いし、提案価格だけではなく、話し合いをしている中で信頼できる会社や担当者なのかを見極めることが大切です。

窓口を信頼のおける一社に絞るメリットは、価格交渉や条件変更、契約段階など全ての場面で売主様の意向を汲み、動いてくれる強力なエージェントとなるからです。

ペイフォワードも、そのように信頼して頂けるよう精進して参ります。