個人のフェイスブックなどでは投稿していましたが、息子も通うサッカー少年団のコーチを今年から始めました。
仕事の関係で毎回行くことも出来ず、行けても途中参加が多いため、アシスタントコーチ的な役割ではありますが、指導するというのは自分でプレーするのとはやはり全然違い、色々な発見もあり、とても面白いです。
私自身、小学校2年生からサッカーを始め、今でも社会人チームに所属し、サッカー・フットサルをしています。
※しかし先週の試合で人生初の肉離れ。。ただいま復帰に向けてリハビリ中です( ;∀;)
ただ、子どもたちに教え始めて感じたのは、「言語化する難しさ」です。
そのとき初めて、自分はサッカーを頭で理解していたつもりだったけど、体・感覚で覚えているに過ぎないんだなと思いました。
これは、初めて部下をもったときや、不動産についてセミナー講師をするときにも感じたものです。
新しいことを学ぶのが好きな私は、ジュニアサッカーの指導に役立ちそうな書籍やコラム、動画などを探し回りました。
その中で、個人的に一番感動したのがこの本です!
サッカー日本代表で、W杯を2度指揮し、2010年南アフリカ大会では当時史上初のベスト16入りに導いた名称、岡田武史さんが3年の月日をかけ完成させた「岡田メソッド」!
これは本当に面白いです。
この本で岡田監督が伝えていることを簡潔に言うと、
1.今までの日本のサッカー教育は、16歳頃まではある程度自由にさせて、枠に嵌めるようなことはせず、自分で判断させるということを優先している
2.そして16歳以降にチーム戦術やプレーモデルを教え込み、成熟させていく
その流れを全く逆にするというものです。
つまり、16歳までにひとつの「型」に嵌め、それを選手に浸透させ、そのあとは自由にするというもの。
そしてこのメソッドを、自身が会長を務めるFC今治(愛媛県・J3)にて2014年から実践し、チームは2020年からJ3カテゴリーに昇格するなど確かな実績を残し、全国から指導者が見学に来るほどです。
この本の素晴らしいところは、私が感じた「言語化する難しさ」に対して、真っ向からぶつかり、見事に言語化している点です。
さらにこのメソッドを浸透させるためのトレーニングプランなどにまで言及していて、自身が持つチームを強化するのみならず、日本のサッカーの未来を真剣に考えていることが強く感じられます。
実際に本書でも、「日本のサッカーがワールドカップで優勝を争う日が来ると、私は本気で信じています」と書かれています。
98年フランスW杯のときに、本選直前で大好きなキング・カズを外したときは本当に嫌いになりましたが(笑)、今は本当に尊敬しています。
この本の組み立ては、サッカーだけにとどまらず、ビジネス、もっといえば人生そのものにも当てはめて、参考になるような考え方だと思います。
「叶えたいもの(勝利)」があり「そのためにはどうすればよいか(相手よりも1点でも多く点をとる)」、「そしてさらにそれを叶えるには(プレーにおける約束事)」・・・この目的から逆算する思考はとても大切だと思います。
とはいってもサッカーの指導書なので、まったくサッカーに関係のない方にはおすすめできないのですが、おすすめです!w